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更新日:2017年3月23日

大村市議会

九州新幹線西九州ルートの整備促進に関する意見書(平成29年3月)

九州新幹線西九州ルートの整備促進に関する意見書

 

九州新幹線西九州ルートは、西九州地域の産業振興や交流人口の拡大等につながる重要な交通基盤であるとともに、大村市の発展においても極めて重要な役割を担うものであるため、その開業が期待されております。

この西九州ルートは、フリーゲージトレイン(FGT)の導入を前提に武雄温泉・長崎間の工事実施計画が認可され、平成34年度の開業に向け工事が進められております。

しかしながら、FGTの開発については、平成26年10月に開始された耐久走行試験において台車の摩耗等の不具合が発生し、平成27年12月には、国から「平成34年度中に量産車を導入することは困難である。」との見解が示されました。これを受けて、平成28年3月に関係六者による「九州新幹線(西九州ルート)の開業のあり方に係る合意」がなされ、平成34年度に武雄温泉駅での新幹線と在来線特急との対面乗換方式(リレー方式)により暫定開業することとなっております。

なお、FGTについては、その後、改良された台車にて室内走行試験が実施されたものの、この試験の途上において再び不具合を生じ、平成28年11月に開催された軌間可変技術評価委員会において、「現時点においては、このまま耐久走行試験に移行する条件は満たされていない。」と評価されたことを受け、国からは、今後、検証走行試験の実施とコスト削減策の検討を行い、改めて今年初夏に耐久走行試験の再開について評価を受けることが表明されております。

こうした経過から、FGTの実現性について、新幹線開業を待望する市民の間には戸惑いや懸念が広がり、また、営業主体である鉄道事業者からも、次回の軌間可変技術評価委員会の評価結果によっては、全線フル規格化の検討が必要との姿勢が示されるなど、最終的な西九州ルートのあり方を求める声があがってきております。

よって、国におかれては、次のとおり対応されるよう強く要望いたします。

 

1新幹線本来の時間短縮効果が発揮できるよう、山陽新幹線への直接乗り入れを確実に実現すること。

 

2対面乗換方式が固定化することがないよう、将来的には全線フル規格化を視野に入れた検討を進めること。

 

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 

平成29年3月22日

 

長崎県大村市議会

 

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