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更新日:2024年1月10日
かつて、鬼橋町の郡川には、昼でも暗く深い水神淵と呼ばれた淵がありました。この一帯に水神の使いとされる河童の伝承が伝わっています。淵には十数匹の河童たちが住んでいて、江戸時代にこの辺りの役人だった渋江氏が行う水神祭には、奉納相撲や神事の後の宴に参加したと伝えられています。
現在、郡川の河原にある巨石には、水神ミズハノメとその足元に2匹の河童の姿が刻まれています。河童は水面に上半身を出し、川面を渡る水神を支えるように両手を上げています。江戸時代に荒瀬に住んだ渋江氏が、毎年この場所で荒瀬、葛城、原口、九郎丸の住民とともに、生活・灌漑用水の安定を祈りました。
この地の先人たちが残した水神と河童たちは、今でも郡川の自然を守る象徴として、人々に語り継がれています。
河童が線刻されている部分
線刻部分の拓本
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