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更新日:2024年1月10日

古田山疱瘡所跡

  • 大村市指定史跡
  • 所在地:大村市東大村二丁目

ここは、藩医長与俊達が疱瘡(天然痘)の治療をおこなった場所です。
江戸時代後期、日本各地に疱瘡が流行し、大村藩でも対策に悩まされていました。伝染しやすいことから江戸時代最も恐れられていた病気のひとつでした。
大村藩では、従来、疱瘡の患者が出ると、「山揚げ」といって人里離れた小屋に隔離し、食料を与えて養生させる方法をとり、病気が伝染しないようにしてきました。
長与俊達は、文政13年(1830年)藩の命により、疱瘡の研究と対策に取り組みます。古田山に疱瘡所を設け、患者の治療を始めました。当時、すでに一度疱瘡にかかった患者は再びかからないことが知られており、疱瘡のかさぶたを粉末にして、鼻から吸わせて免疫を植え付けていました。しかし、この方法は危険性が高かったため、俊達は、腕に植え付ける方法に改めました。さらに嘉永2年(1849年)日本に来ていたオランダ商館の医者モーニケにより牛痘がもたらされると、それを手に入れた俊達は、牛痘摂取による疱瘡の予防を確立させました。

古田山疱瘡所跡

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