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更新日:2022年6月3日

【NITEからの注意喚起】粗雑な作りのガストーチにご用心・購入時、使用時に気を付けるポイント

(独行)製品評価技術基盤機構(NITE)は、粗雑な作りのガストーチによる事故について、消費者に対して次のとおり注意を呼びかけています

ガストーチの事故が2020年度以降、増加しています。
キャンプやおうち時間でのあぶり料理の流行が事故増加の要因と考えられます。
なかには粗雑な作りによって、正しく使用していてもガス漏れが生じて、やけどなどを負うおそれがあるため、注意して使用してください。

ガストーチの事故

【事例1】

ネット通販で購入したガストーチを使用後、火が消えず、周辺を焼損した。

  • ガストーチの火力調整ダイヤルの内部でガス漏れを防いでいるOリングの材質に欠陥があったため、使用に伴ってOリングが縮んで小さくなり、生じた隙間から漏れたガスにバーナーの炎が引火したと考えられます。
    当該ガストーチはインターネットモールで購入したもので、中国製であったが、製造元および販売元の連絡先は不明でした。
  • Oリングとは、断面がO形(円形)の環状パッキンで、溝部に装着して適度に圧縮しガスが漏れるのを防ぎます。国内メーカー品の多くは、カセットボンベとの接続部に2つのOリングを使い、二段階でガス漏れ
    を防ぐ構造となっています。一方、粗雑な作りのガストーチには、Oリングが1つだけの構造となっているものが多くあり、コスト削減と引き替えに、ガス漏れのリスクがより高くなっていると考えられます。

【事例2】

店舗でガストーチを使用中、1人がやけどを負う火災が発生した。

  • 大きく傾けて使用した際に異常燃焼が生じる可能性がある構造にもかかわらず、その旨の注意表示が記載されておらず、使用者が大きく傾けて使用した際に異常燃焼が生じ、危険を感じてシンク内に投げ入れた後も異常燃焼が継続したため、カセットボンベが過熱されて破裂したものと考えられます。

購入時に気を付けるポイント

購入時には、製造事業者や輸入事業者、販売事業者などの連絡先を確認する。
製品の不具合による事故の約半数では、製造(輸入)事業者が不明です。
特にインターネットでの購入では、事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明な場合があります。
品質管理や購入者への対応をしっかり行う事業者は、製品に責任を持つ者としてその名称や連絡先を明確にしているはずです。製品を選ぶ際には、事業者の連絡先が確かなことを一つの基準としてください。

また、次のようなものは注意が必要です。

  • 商品説明文などで日本語表記がおかしいもの、または日本語の取扱説明書がないもの。
  • 他の製品と比較して極端に安価なもの。

使用時に気を付けるポイント

使用前に機器の点検を行う

事故の原因の多くはガス漏れによるものです。使用する前に次のとおり必ず点検を行い、ガス漏れが生じていないか確認してください。

  1. ボンベを装着する前に、接続部やバーナー部に異物が付着していないかを確認してください。
  2. 火の元から離れた場所でカセットボンベを装着し、カセットボンベがガストーチに確実に固定されていることを確認してください。ぐらついているようなら使用しないでください。
  3. ガスの漏れる音(シューという異音)や臭い(異臭)がしないかを確認してください。
    装着後に異音や異臭などがある場合、ガスが漏れているおそれがあります。
    直ちに使用を中止してください。

大きく傾けて異常燃焼が生じた場合、直ちに立てた状態に戻す。点火は立てた状態で行う

ガストーチには、カセットボンベを大きく傾けたり、逆さにしたりしても使用できるタイプの製品と、使用できないタイプの製品があります。
大きく傾けて使用できないタイプの製品を傾けすぎると、異常燃焼が生じて大きく燃え上がるため、やけどなどのおそれがあります。
正常な製品には、それぞれのタイプに応じた注意事項が取扱説明書に記載されていますので、取扱説明書を確認してください。もし、使用中に傾けて異常燃焼が生じた場合は、直ちにカセットボンベを立てた状態に戻してください。
また、どちらのタイプの製品であっても点火する際に傾けていると異常燃焼が生じるおそれがあるため、点火はカセットボンベを立てた状態で行ってください。
なお、大きく傾けたまま長時間使用し続けるとバーナー部などが熱で損傷するおそれがあります。取扱説明書に指示がある場合を除き、使用中の傾ける角度は45度までを目安としてください。

高温部に注意する

使用中や使用直後はバーナー部が高温になっているため、可燃物を近づけたり手を触れたりしないようにしてください。使用中の炎の付近は目に見えている以上に広い範囲で高温になるため、特に注意が必要です。耐熱性のある手袋の着用が有効です。

漏れたガスに引火すると消火困難な場合がある

漏れているガスに一度引火してしまうと、水をかけたり、水に浸けたりして消火しようとしても、わずかに残った火でまた燃え上がる、ガスが水面で燃え続けるなど、消火が難しい場合があります。そのため、ガス漏れが生じていないか使用する前に点検することが重要となります。
なお、引火した火を消せないまま時間が経過すると過熱されたカセットボンベが破裂するおそれもあります。対処が困難と判断した場合、直ちに避難してください。

詳しくは、NITE:粗雑な作りのガストーチにご用心・購入時、使用時に気を付けるポイント(外部サイトへリンク)をご確認ください。

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