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更新日:2025年2月21日
近年、がんになる人は年々増加しており、死亡の上位を占めています。がん検診を受けることで、がんによる死亡を確実に減少させることができます。
がん検診の基本条件として、次のことがあげられます。
本市ではこれらの基本条件をみたす胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんのがん検診を主に実施しています。
がん検診には、メリットとデメリットがありますが、総合的にみて、検診を受けるメリットがデメリットを上回っていると判断されます。
がん検診は症状のない人を対象にしていることから、早期のがんが多く発見されます。早期のがんは、軽い治療で済み、救命が可能になります。
症状があって外来を受診した場合は、検診で発見されたときと比べ、進行したがんが多く発見されます。また、進行がんは、臓器によって程度が違いますが、治すことができない場合が多くなります。
がん検診によっては、前がん病変(子宮頸がんにおける異型上皮、大腸がんにおける大腸腺腫(ポリープ))が発見されることがあります。前がん病変を治療することで、がんになることを防ぐことができます。
がんの種類や検査の精度によって異なりますが、がんは一定の大きさになるまで検査で発見することはできません。また、がんそのものが見つけにくい形や、場所に出たりする場合は、がんを見つけられないことがあります。
生命状態に影響しない、微小で、進行がんにはならないがんを見つけることがありますが、このようながんと普通のがんを区別することはできません。そのため早期に治療することを重点に考え、手術などの治療を行うことになります。
また、がん検診によってがんの疑いがあると判定されたにも関わらず、精密検査を行ってもがんが見つからない場合があります。この「偽陽性」は、精密検査を行ってはじめてわかるものなので、精密検査を行わないわけにはいきません。やむを得ないことですが、結果的にみれば不必要な治療や検査が行われたことになることがあります。
がん検診の目的は、早期発見によりがんによる死亡を減少させることです。自分のために、そして、大切な家族のために、がん検診を受けましょう。
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