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更新日:2020年11月25日

0~1歳児のベッドからの転落事故にご注意ください

6歳以下の子どもが、主に就寝時などに大人用ベッドやベビーベッドから転落することにより負傷または窒息する事故報告が、医療機関から消費者庁へ寄せられており、平成27年1月から令和2年9月末までに、計912件の報告がありました。中でも0歳児が534件、1歳児が160件と多くを占めていました。
数十センチメートルの高さのベッドでさえも、転落すると、頭蓋骨骨折や頭蓋内損傷のおそれがあります。また、ベッドと壁や物との間に頭が挟まれるなどして窒息するケースもあり、場合によっては命を落とす危険性があります。
転落事故防止のため、0~1歳児は、大人用ベッドに寝かせるのではなく、できるだけベビーベッドに寝かせましょう。
ベビーベッドは、常に柵を上げて使用し、収納扉がロックされていることを必ず確認しましょう。なお、令和元年11月15日付けで、消費生活用製品安全法の特別特定製品であるベビーベッドの適合性検査の実施に当たり、新基準が適用されています。旧基準の製品を使用する場合は、収納部分の扉のロックが壊れていたら、直ちに使用を中止してください。

ベッドからの転落

事故防止のためのポイント

首がすわる、寝返りができる、ハイハイができる、つかまり立ちができるなどの運動機能の発達状況に応じて、次の点に注意しましょう。「まだ動けないはず」などと思い込んで、大人用ベッドに一人で寝かせないようにしましょう。

(1)大人用ベッドに寝かせるのではなく、満2歳になるまでは、できるだけベビーベッドに寝かせましょう

(2)木製のベビーベッドを使用する場合

  • 転落防止のため、柵を常に上げておきましょう。つかまり立ちをし始めたら、床板を最下段にして柵を髙くして、子どもが乗り越えられないようにしましょう。足がかりになる物を、ベビーベッドの中に入れないでください。
  • 収納扉付きで床板の高さが調整できるベビーベッドの場合は、収納扉の開口部から乳幼児が転落したり、挟まって窒息したりするおそれがあります。扉を開け閉めする都度、扉を手で引っ張るなどして、収納部分の扉のロックが掛かっていることを必ず確認し、扉のロックを掛けることを習慣にしましょう。収納部分の扉のロックが壊れていたら、直ちにベビーベッドの使用を中止してください。
  • 国が定めた安全基準の検査に合格した製品であることを示す、PSCマークが貼付されたベビーベッドを選びましょう。PSCマーク

(3)寝かしつけのため大人用ベッドを使用し、保護者が添い寝をする場合は、子どもを一人にせず、寝かしつけた後にできるだけ子どもをベビーベッドに移しましょう

(4)寝室で起きる窒息事故を防ぐために、寝室の環境に注意しましょう

  • ベッドと壁の間に隙間ができないよう、しっかりとくっつけて固定しましょう。
    子どもの頭や顔が挟まってしまう隙間があると、子どもが寝ている間に動き回って、転落して隙間に挟まり窒息するおそれがあります。
  • ベッドの周りに、枕、毛布、クッションなどを置かないようにしましょう。
    転落時の衝撃緩和や、隙間をなくすことが目的であっても、子どもの鼻や口を覆ってしまいます。
  • 大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないでください。
    しっかり固定しても、子どもが隙間に挟まるおそれがあります。製品購入前に子どもがその製品の対象月齢か確認し、購入後は使用前に、製品の取扱説明書や注意表示をよく確認しましょう。

よくある質問

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