大村市町内会への加入及び町内会活動への参加の促進に関する条例
「大村市町内会への加入及び町内会活動への参加の促進に関する条例」は令和7年3月21日に市議会で議決を得て、令和7年4月1日から施行しています。
市政情報番組「おおむらシティナビ」で、市長が町内会活動と条例についてわかりやすく簡潔に説明を行いました。ぜひご覧ください。
条例制定の背景
本市において町内会は、住民相互の支え合いにより、地域の防災、環境美化、広報その他市民生活に身近な活動が行われており、また、市政の運営のためにも欠かせない住民自治組織です。
しかしながら、近年では生活形態の多様化などにより町内会への加入状況(注記1)や町内会活動への参加は減少傾向にあり、今後、地域コミュニティの希薄化が危惧されています。
一方、近年発生している災害を契機として、地域において顔の見える関係、人と人とのつながりの重要性に対する認識が高まっています。
このような状況を踏まえ、市民、町内会、事業者および市が町内会活動の重要性を再認識し、互いに連携し、協働して市民の町内会への加入と町内会活動への参加を促進することにより地域コミュニティの活性化を図り、安全で安心して生活できる地域社会の実現に資することを目的として条例を制定するものです。
(注記1)大村市における町内会加入率の推移(平成27年度~令和6年度)
条例の概要
- 町内会への加入および町内会活動への参加の促進に関する基本理念を規定する(第3条関係)。
- 町内会への加入および町内会活動への参加の促進に関し、市民、町内会等、事業者および市の役割を規定する(第4条から第8条までの規定関係)。
基本理念(第3条関係)
- 地域において、地域住民が安全で安心して生活するために、町内会が重要な役割を担っていること。
- 市民の多様な価値観および自主性が尊重されるとともに、町内会の自立性および個性が損なわれないよう配慮されること。
- デジタル化、少子高齢化などを踏まえ、社会情勢に合わせた活動が行われるようにすること。
- 市民、町内会、事業者、住宅関連事業者および市の相互理解および協働により行われること。
市民の役割(第4条関係)
- 地域社会の一員であることを認識し、町内会への加入および町内会活動への参加に努める。
町内会等の役割(第5条関係)
町内会の役割(第1項~第4項)
- 地域住民の自発的な町内会への加入の促進に努める。
- 町内会活動が参加しやすいものとなるよう努め、当該活動に関する情報を積極的に提供し、運営については透明性の確保に努める。
- 地域を担う人材の育成に努める。
連合会の役割(第5項・第6項)
- 市その他関係団体および事業者との調整などに努める。
- 町内会の維持および町内会活動の活性化に資する意見を市に伝えるように努める。
事業者の役割(第6条関係)
- 町内会活動への参加および協力に努める。
- 従業員の町内会への加入および町内会活動への参加について配慮することに努める。
住宅関連事業者の役割(第7条関係)
- 市内の住宅に入居しようとする者に対し、住宅がある地域の町内会に関する情報を提供し、町内会への加入を促すよう努める。
- 町内会加入などの促進に関する市の施策への協力に努める。
市の役割(第8条関係)
- 市民の自発的な町内会への加入および町内会活動への参加促進のため積極的な広報および啓発を行う。
- 町内会の組織化および主体的な町内会活動の促進のための支援を行う。
- 事業実施における町内会への負担軽減に努める。
- 職員の町内会への加入および町内会活動への参加の促進に努める。
条例施行年月日
令和7年4月1日
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