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更新日:2021年6月24日

ブロック塀の安全対策について

地震による塀の倒壊を防ぐために

ブロック塀や石塀は、安価で短期間につくることができるため、皆さんの周りにたくさん設けられています。しかし過去には、宮城県沖地震、千葉県東方沖地震、阪神・淡路大震災など、直近では、熊本地震や大阪府北部を震源とする地震において、塀の倒壊によって多くの犠牲者が出ています。ブロック塀などは見かけはしっかりしているようでも、肝心の鉄筋が正しく入っていないものや、塀の強度を保つための控え壁が設けられていないものなど、耐震性に欠けているものがたくさんあります。ブロック塀の維持管理は、所有者・管理者が日頃からの点検により、適正な状態の維持に努めていただく必要があります。

ブロック塀などをつくる際は正しいつくり方で、既存の塀については次に示す方法で安全点検を行い、必要に応じて撤去や補強を行いましょう。

ブロック塀(鉄筋で補強されたもの)や石塀などのチェックポイント

1.外観に基づく点検

外観目視により、次の事項に関し問題がないか確認します。補強コンクリートブロック造や、石塀などの組積造の塀の高さおよび控え壁などの仕様・寸法については、建築基準法の規定に照らして適切に確認します。ひとつでも不適合がある場合や分からないことがあれば建築士などの専門家に相談しましょう。

  • 高すぎないか(補強コンクリートブロック造は地盤から2.2メートル以下、組積造は地盤から1.2メートル以下)
  • 厚さは十分か(補強コンクリートブロック造は10センチメートル(高さが2メートルを超える場合は15センチメートル)以上、組積造は壁頂までの距離の10分の1以上)
  • 控え壁はあるか(補強コンクリートブロック造(高さが1.2メートルを超える場合)は3.4メートル以下ごとに塀の高さの5分の1以上突出した控え壁、組積造は4メートル以下ごとに壁の厚さの1.5倍以上突出した控え壁を設ける)
  • 基礎があるか(コンクリートの基礎)
  • 老朽化しひび割れが生じたり、傾き、ぐらつきなどが生じたりしていないか

2.ブロック内部の診断

外観検査で問題が発見された場合に、補修方針を検討するため、ブロックの一部取り外しなどにより次の事項を確認します。ただし、この方法では建築士や専門工事業者の協力を得て診断をすることを推奨します。

  • 鉄筋の接合方法、モルタルの充填状況は適切か(建築基準法施行令第62条の6)
  • 鉄筋のピッチ及び定着状況は適切か(建築基準法施行令第62条の8)
  • 基礎の根入れ深さは適切か(建築基準法施行令第61条、第62条の8)

3.ブロック塀の点検のチェックポイント(概要図)

ひとつでも不適合があれば危険なので改善しましょう。

危険性が確認された場合

安全点検の結果、ブロック塀や石塀などの危険性が確認された場合は、塀付近を通行する歩行者の安全を守るため、歩行者への注意喚起の表示などを速やかに行ってください。また、危険性が確認された塀については、撤去や補修を行う必要がありますので検討をお願いします。

よくある質問

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