猫避け対策の方法
猫が庭や畑に入ってフンや尿をするのは、その場所が周辺のどの場所よりも猫にとって快適な場所だからです。
猫にとって快適な場所とは
- 人の出入りが少なく、番犬などもいない静かで安心できる場所
- 気持ちよく排便できるやわらかい土、砂、芝生などがある場所
- エサを探し回らなくても簡単にエサが得られる場所
猫が来ないようにするためには、「猫にとって快適な場所」を「猫が嫌いな場所」に変えることが効果的です。
どうしても対策が必要な場合は、次の方法を試してみてください。
ただし、猫は愛護動物ですので、虐待にあたるようなことは絶対にしないでください。法律で罰せられます。
猫の嫌いな臭いを発生させる方法
猫の嫌いな臭いや刺激性によって猫が近づきにくくする方法です。
- 木酢液・竹酢液など:園芸用肥料としてホームセンターなどで販売されているものを薄めて散布したり、容器に入れたスポンジや布にしみこませて置く。
- 市販の忌避剤:ホームセンターなどで販売されている市販の忌避剤を使う。
- かんきつ類:ミカンなどのかんきつ類の皮を乾燥していない状態で置いたり、かんきつ類の香りのする薬品を置く。
- 食用酢:2倍から10倍程度に水で薄めたものを散布したり、容器に入れたスポンジや布に染み込ませて置く。
- 香りの強いハーブなど:猫の嫌がる香りのするハーブ(レモングラス、ローズマリー、ゼラニウム、ペパーミントなど)を植えるか、鉢植え(またはハーブ系の香料)を猫の通り道に置く。
- 重曹:撒いたり、土に混ぜ込むことで猫のにおいを消すことができる。
- その他:生ニンニクや唐辛子、香辛料、コーヒーかす、茶殻などをネットに入れて、猫の通り道に吊るしておくなどして、臭いの効果により忌避する方法もあります。
【注意点】
- 雨や風などで効果はだんだんと薄れます。継続して使用・散布する必要があります。
- 猫が臭いに慣れてくると効かなくなります。同じものを長期間使用するのではなく、時々種類を変えることをおすすめします。
- 臭いがきついものや色がついてしまうものもあります。あらかじめ近所の人にも説明しておきましょう。
構造物による方法
出入り口や猫が休息する場所などに猫が嫌がるものを置く方法です。
- 砂利(軽石):大きめの砂利を敷きつめる。
- 枯れ枝:球根や種が植えてある所に敷きつめる。
- 水:たっぷりと水を撒く。
- とげとげシート:ホームセンターなどで市販されている「とげ状のシート」を敷く。
- 大きな石:猫が歩けなくなる位置に石を置く。
- 目の細かい網:目の細かい網を敷くことで、爪が引っかかり歩きにくくする。
- ネットや柵:猫が乗り越えられない高さで囲うか、進入路をふさぐ。
- その他:やわらかい土の地面は猫のトイレの場所になりやすいので、タイルを敷きつめたり、コンクリートで覆うという方法もある。
猫がやってきたときに追い払う方法
- ブザー:遠隔操作式やセンサー式があります。猫が通過するときに鳴らすと警戒して近寄らなくなります。
- 超音波発生器(ガーデンバリア):センサーで感知すると猫が嫌がる高周波の音を発生します。ただし、人によっては、気分が悪くなったり、頭痛を起こすことがあります。設置場所や方向に配慮してください。
- センサー感知式散水機:センサーで感知すると自動で放水します。
【注意点】
- 効果や持続性については、猫の個体差によって差があり、必ず効くというものではありません。
- 試される場合は、猫の侵入経路、通路、ふん尿をする場所などを確認してから行うことで効果が上げられます。
- 一回で効果があるものではありません。反復継続して行うことが必要です。
- 猫避け対策ではありませんが、発泡スチロールなどの箱に砂を入れてトイレを作り、決まった場所でふん尿をさせる方法もあります。